コラボレーションからはじまる園2016/05/28

チャイルドコミュニケーションデザイナーの平井さんよりご案内をいただき、今年4月、足立区に開園したばかりのレイモンド花畑保育園のお披露目イベントへ出かけてきました。

道路の向かい側は、広い自然公園です。


廊下には親子のベンチ。(を意図したけれど子どもが入って遊び場になっていると設計者は嬉しそうにお話くださいました)。設計者の石田さんとチャイルドコミュニケーションデザイナーの平井さんのトーク、ワクワクしました。


さっそく廊下では、芸術家たちによる作品展が行われていました。お気に入りの作品が決まっていて、お迎えに来たお母さんに抱えてもらって毎日じっくり見て帰る子どももいるそうです。


保育室は、開放的な窓の部分と、閉じた壁とのバランスが絶妙です。オープンすぎでも閉じすぎでもない空間だと、イキイキとした活動と、落ち着いた活動の両方が可能になります。窓の向こうは近隣の人が通る道路と住宅です。下の窓から適度な交流も生まれるのだとか。


保育室は、腰の高さまで木の板が貼ってあるのをよく見かけますが、あれは汚れ防止なのだそうです。家庭では床まで同じ壁紙が普通ですね。この園の設計では、あえてこのデザインにされたのだとか。子どもたちがこの空間にどんな色彩を加えていくのか、楽しみです。


名古屋のレイモンド庄中保育園は、オープンスペース的なつながりのある空間設計でしたが、こちらは、各保育室は閉じた空間、そして上の写真のような、ひろがりとつながりのある空間が多く設けられていました。プライベートゾーンとコミュニティゾーンとでも言うのでしょうか、設計では、閉じた空間と開いた空間の両方を組み込んだことが説明されました。最近、改築、新築された園では、広い廊下や縁側的な空間をよく見かけます。空間も、玩具も、汎用性が高い方が、子どもも保育者も創造性を広げることができますね。

設計者の石田さん、チャイルドコミュニケーションデザイナーの平井さん、地域の人、子ども、保育者、保護者のコラボレーションによって、建物がコミュニティとしての活動を始める、そのスタートを見せていただくことができました。ありがとうございました。

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