積木の研修会に参加してきました2016/09/10

和久洋三先生の積木研修があると教えていただき、8月の土日に参加してきました。
第2回遊びの創造教育全国大会~とことん積木で遊んでみよう」。会場は、駒込なかよし幼稚園さん。

基本コースの分科会で作ったグループ作品

和久洋三先生の講演、幼稚園・保育園の実践発表、高村明良先生、鈴木まもる先生の講演、積木で遊ぶ分科会が二回と、とても充実した研修内容でした。実は、和久先生のお話を伺うのは初めてです。生涯をかけて積木を追求し実践された先生です。限られた講演時間で何を語られるのか、とても興味がありました。

和久先生は、フレーベルの思想、和久積木の「つながるかたち」の意味、子どもを信じることなど本質的な内容を自然体で話をされます。フレーベルは積木によって世界の本質を伝え、子どもの最も美しい生命が湧き出てくると考えました。和久先生は、その本質を「関係性」「創造性」と表現されました。つながりと創造と調和で私たちの命が生まれ、宇宙が形作られている、すべてがつながりあい成り立っている、生きるとはそれだけで美しいことだと、フレーベルの本を読んだときのような感動を味わいました。

和久先生のお話と共に、深い思考に誘われたのは、東京都全国高等学校長協会の高村明良先生のお話でした。視覚障害のある小中高校生向けの科学イベントや、算数の授業で和久積木を使った授業実践から「さわってものを考える」ことについての講演です。
視覚に障害のある子どもが形を理解するとき、和久積木の立方体をさわり、そこで気づいたことを話してもらうと、「とがったところがある」、「ツンツンする」、「スーッとしているところがある」、「サラサラのところとザラザラのところがある」のように様々な表現をするそうです。さわることで環境を理解する、手を動かすことによって考える・・・。
ご自身も視覚障害をお持ちの高村先生は、積木をさわって会場に示しながら説明をされます。私は手のひらに積み木の感触を思い浮かべ、手を動かしながらお話を聞きました。この授業は、他の積木では成立しません。教材のもつ力を考えさせられる内容でした。

積木をつなげると辺が消えて、面がつながりをもつ。和久積木ならではですね。

赤ちゃんは、まず目にしたものを手にとろうとし、なめて、また見て、なめて、見てをくりかえして物を認識します。保育では、は突き出た大脳」、「幼児期は身体感覚が伴う経験が重要」など、さわることを重視した言葉がよくつかわれます。しかし、土や水などの自然物にさわる体験は重視していても、抽象化された具体物にさわる体験は、ほとんど意識していなかったかもしれません。パソコンやタブレットが一部の園では用いられ、視覚優位の学びも幼児教育に広がっています。匂いや音、手触り、ずっしりとした重さなど感覚の伴う学びが幼児期には必要です。
日本の教育では、直接体験・具体物の幼児教育から、抽象的な概念操作の小学校教育へといきなり大きな段差を登らせますが、幼児教育や小学校低学年の教育では、この段差を埋める教材が必要です。思い込みや偏見をもたずに多様な教材を探し、教材の本質を見極める姿勢が必要な気がします。

またアイマスクをつけたり目をつぶってさわる活動の際は、気づいたことを言葉にすることを促す、それも保育者の役割であると高村先生のお話から気づきました。あまりに感動したせいか、偶然にも帰りに高村先生とお会いし、電車までご一緒して直接感謝の言葉を伝えることができました。幸運でした。
 

そして、またまた幸運なことに、最後の抽選会でプレゼントが当たりました。(保育実習室にあります)。
充実した研修会に参加させていただきありがとうございました。保育内容環境の授業にこの学びを活かしていきたいと思います。分科会等でご一緒させていただいた皆様にも様々なことを教えていただきました。ありがとうございました。


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