黒目川は春爛漫2014/04/01

4月1日です。新入、進級、就職を迎える皆さん、おめでとうございます。

大学から朝霞台駅(北朝霞駅)へ向かうとき、橋を渡ってから高架をくぐると、こんな景色と出会えます。


菜の花も満開です。


桜も満開です。





土日は、出店も並びます。
河原はこれからバーベキューをする人やお弁当を広げる人などでにぎわいます。ゴールデンウイークの頃になると子どもたちが川に入って遊び始めます。昔はどぶ川だったとか。多くの人の努力に支えられて、この清流を眺めることができます。ほんとにありがたいことです。


今日から「先生」と呼ばれる皆さん、いっしょにがんばっていきましょうね。応援しています。

両足ジャンプができるということ2014/04/07

ある団体より、昨年度行われた研究大会の報告書を送っていただきました。ありがとうございます。

実践のための研究」として行われた各保育園の研究報告は、他の保育者に役立つ内容として、わかりやすく(論理的に)まとまっていました。また、研究の目的と方法、研究(実践)の内容、その考察が一貫してまとめられ、「おお、目的・方法・結果・考察が串団子になっているよ! この研究も、この研究も、素晴らしい!」と夜中にひとり興奮しながら読んでいました。その研究成果や考察には、私自身、「なるほど」と気づきを得られる報告が数多くありました。

そのなかでふと目に留まったのが、2歳10か月で両足跳びができない子どもに対する実践でした。
その子は、歩行の確立が1歳1か月。男児にしてはかなり早いほうです。しかし、その子どもは「歩くときも走るときも、膝が伸びたままだった」という記述がありました。歩行開始後も段差が苦手で、スロープを降りることができなかったそうです。子どもの姿を細やかに捉えています。

私は読みながら、「そうか、膝が伸びているとジャンプができないのか」と大発見。ハイハイは、膝を曲げないとできないので、四つ這いの経験と、歩行前に床からの立ち上がりを繰り返す経験はできていたのかと気になりました。上半身と下半身のなめらかなつながりができていない姿勢からは、腰を中心にした運動も、まだまだ経験が必要ではないかとも思いました。

この研究では、考察に「意図的にいろいろな動きを経験する機会が必要」とありました。本当に、その通りですね。
運動に何か課題があるとき、動きを分けて経験できるようにします。それに加えて、その動きの前の発達段階に戻って、これまで獲得していない動きを遊びのなかで経験することも良いかもしれません。
たとえば、2歳でも5歳でも、リズム遊びや、表現遊びとして、動物になってハイハイしたり、動物になって鬼ごっこをするなどで、這う、転がるなどの動きを、経験することができます。また、歩行前に行う床から立つーしゃがむを繰り返す経験は、体操の動きに入れて毎日行うこともできます。
「転んでも手をつかない子どもが多くて、何をしたらいいですか」という相談もよくありますが、手をつくのも0歳の後半で自然に練習する動きですから、顔から転ばないための動きを考えて、体操やダンスでやってみてはどうでしょうか。細やかに子どもの姿を捉えている保育者は、体操や踊りの動きを目の前の子どもの姿に合わせて作ることができると思います。


 
高山静子「ひだまり通信」チャイルド本社より


母子手帳(父子手帳)や、保健センターなどで配布や掲示するものは、上とは違い、ハイハイの前に「お座り」が入っています。そうすると、親であれば当然座らせます。腰が据わっていない子どもを無理やり座らせたら、赤ちゃんはビクとも動けません。

保育は、総合的に捉えることが大切ですが、ときに細やかに部分に焦点をあててみてみると、それまで見えなかったことが見えるようになるものですね。報告書、大変勉強になりました。お送りいただきありがとうございました。

認定こども園パブリックコメントは22日まで2014/04/09


「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」の案が出ました。
内閣府のホームページで探しても出ないパブリックコメント。
「電子政府のイーガブ パブリックコメント」ページにあります。
情報受付開始日は4月9日。
意見・情報受付締切日は4月22日。2週間です。


保育者教育のこれからを考える2014/04/16

保育教育学研究会が、4月から、日本保育者教育学研究会にリニューアルしました。

今週土曜日、4月19日、13時30分より公開研究会を開きます。

場所: こどもの城 8階 803号(東京都渋谷区神宮前5-53-1)
内容:  講演 「教師教育の今、これから」 武蔵大学教授 武田信子

   ワークショップ 「保育者教育のこれから10年を考える」

対象は、保育者の養成・研修に携わる方。

申込は、下記のメールアドレスに、ご所属、お名前、ご連絡先アドレスと電話番号をお送りください。

日本保育者教育学研究会 hoikusyakyoiku@gmail.com


4月20日追記:ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。武田信子先生の講演を受け、熱い議論が交わされました。交流会を終えても、まだまだ皆さん話し足りない感じがありました。これを受けて、より本質的な議論をするための企画を呼びかけたいと思いますので、またよろしくお願いします。


伝わるデザイン2014/04/29

「いつ出ますか?」と聞かれ続けの「環境構成の理論と実践」
エイデル研究所の長谷さんが5月の保育学会でブースに並ぶように頑張ってくださいました。どうやら間に合いそうです。

この本では、色彩の調和に関してもページを割いています。この本のために印刷物の色彩番号をネットで探していると、おもしろいホームページを見つけました。

伝わるデザイン|研究発表のユニバーサルデザイン 編集・制作 高橋祐磨・片山なつ



パワーポイントを使った授業や研究発表で、参考にしたいデザインの基本が、シンプルにまとめられています。
トップページには、「情報×デザイン=伝わる」とあります。「なるほどねえ」を連呼しながら読みました。
私がよくやっていることが、わかりにくい事例として挙げられているではないですか。パワーポイントを作る方にお勧めのホームページです。