進級による子どもの負担を軽減する3月の保育2019/03/06

実習訪問の行き帰りに「遊育」の読み落とした号をまとめ読みしていると、
「データで明白、入園直後の乳幼児は強いストレス状態」
という記事を見つけました。(11月26日号)

そう、来月4月は入園と進級の季節
クラスが変わったり、担任の先生が変わったりと
小さな子どもにとっては、負担が大きい季節です。

今の時期に各園へお伺いすると、
0123歳児の進級によるストレスを軽減する工夫を見つけることができます。

ながかみ保育園
雛人形が飾られた食事の空間 ながかみ保育園にて

進級する012歳が、新しい部屋に慣れる工夫として
3月の間に慣れた担任の先生とともに移動して
新しい部屋で生活する
園があります。

とくに4月に1歳児、2歳児に新入園児がいる保育園では、
進級する子どもが安定して4月を迎えられるように
3月から移行の準備をはじめる園も多いようです。

新入園児も、3月から親子通園を行い、
保護者と一緒に安心して
園の生活になじむことができるように配慮する園があります。

0歳から1歳と、2歳から3歳は、
補助金上、保育者の人数が激減しますが、
4月に一度に進級するのではなく、
1歳、3歳の誕生日から年度途中に
担任と一緒に移行する園
もあります。

これまでで最も驚いたのは
乳児クラスでは保育室と保育者が変わらない園です。
1歳児クラスが、翌年は2歳児クラスとなり
担任も継続するのだそうです。

いずれも園独自の取り組みとして行われています。
日頃から子どもを一人の人間として
大切にしているからこそ生まれた実践だと思います。

また、ちょっとした工夫ですが、
先日伺った園では、0歳児クラスのキーハウスに
新しく担任する先生の顔写真を入れたのだそうです。
時々新しい担任の先生が入ってくると
子どもが写真と同じだと、「あー」と指さすのだとか。
これには、とても感心しました。

様々な使われ方をしているキーハウス。写真は他の園です。

先生方の子どもたちへの愛情が感じられますね。