教員免許更新講習会2010/08/20

今日は本学の教員免許更新講習会、私は幼稚園、小学校の先生方を対象とした3時間講義を担当しました。

子どもの生活環境の変化と対応をテーマに、家庭生活の変化についてさまざまな研究データの紹介をさせていただきました。 その後、学習した内容を、実践に活用する資料作成を行いました。

演習では、紙芝居、ポスター、劇、通信、指導案など、わずか30分ほどの時間で見事な作品を作成する先生方の姿に「これがプロだ」と実感。通信などは本来時間のかかる作業ですが、話し合いを見事に進め、レベルの高い内容を作成されていました。

保育者の方向けに講義をすると、毎回、コミュニケーション能力の高さと手際の良さに驚かされます。今回も、感嘆しきりでした。 「グループを作って下さい」とお願いすると、どんどん声をかけあいサッとグループをつくり、「机は動かしてもよろしいですよね」と、自発的に行動されます。柔軟性も実に高い。

私はさまざまな年齢、職種の方に講義とワークショップを行ってきたため、職種による違いを感じることが多いものです。「ここはどうしますか」と、こと細かく指示を求める人が多い職種もありますし、無表情、うなづきが少ない職種もあります。私はそういうさまざまな職種の方を対象とする講義を担当することにより、保育者独自の専門性に気づいていったように思います。

柔軟な思考と対応、笑顔、うなづき、他者に向ける表情や姿勢の柔らかさ、平易で当たりのよい言葉を使うことは保育者の特徴です。このような保育者の姿は、一般に考えられる「専門職」の姿とあまりに違います。しかし、それによって保育者の専門性が低く見積もられるとしたらおかしなことですね。

この日、夜は保育園で、先生方を対象にグループインタビューを行いました。保育者が持つ実践知を、言語化・理論化する地道な作業を続け、保育者独自の専門性を一つひとつ明らかにしていきたいと思っています。

先生方、今日も大変に学ばせていただきました。本当にありがとうございました。

コメント

_ ぶんぶん ― 2010/08/22 19:27

残念ながら講習会に申し込みし忘れました。
これで私の幼稚園教諭資格はなくなりました・・・ってことですよね。

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