こどもは大人の小型ではない ― 2025/12/17
もう12月半ばですね。発表会にクリスマス会にと忙しい先生方も多いことでしょう。
先日若い先生が、「2歳児は5歳児の小型ではないってどういう意味ですか?」と質問して下さいました。
「こどもは大人の小型ではないですよね。それと同じように2歳児と5歳児は全く異なる段階にいるということです」とお話すると、?????の表情。
あ~!!ルソーとかモンテッソーリって今は保育原理の科目で学ばないんだと気づきました。
わたしは前提をすっとばして本を書いていたのか・・・。
そこで、その質問を受けて図をつくってみました。
こどもは大人の小型ではないことを分かりやすく説明したのが、モンテッソーリです。

青虫は成長すると蝶々になります。しかし最初から小型の蝶で生まれてくるわけではありません。
最初は青虫、そしてさなぎ、蝶々へと姿を変えていきます。
モンテッソーリは、カエルのお母さんがオタマジャクシに陸に上がってジャンプしなさいと言ってはだめですよという分かりやすい例でも説明しています。
その時期、その時期に必要な経験があるということですね。
(敏感期について熱く語りたいけど、長くなるのでやめます)

0歳も、5歳児の小型ではありません。
0歳独自の発達段階があり、その時期に必要な経験は5歳とは違います。
もし早く立ちなさい、歩きなさいと練習をさせたら、不安定な歩行と残念な運動神経につながってしまうでしょう。
2歳も同じです。
一人遊びを止めて集団活動を優先すると、かえって人との関わりが難しくなります。
ルソーも、その時代の人たちに、こども時代には独自の価値があることを訴えました。
何百年経っても、早く早くと発達を急がせる風潮は変わりませんね。
発達が分からないと、「何かをさせなくては」と焦りが生まれます。
その時期の発達と必要な経験が分かっていると、ゆとりをもってこどもを見守れるようになりますね。
質問してくださった先生、ありがとうございました。