クーヨン別冊が図書館に ― 2012/03/05
自然派、ナチュラル派の保護者が愛読する、こだわりの育児本(別冊)が、図書館に入りました。
月刊クーヨンの別冊本、「モンテッソーリの子育て」、「シュタイナーの子育て」、「のびのび子育て」、「ナチュラルな子育て」の4冊です。

月刊クーヨンの別冊本、「モンテッソーリの子育て」、「シュタイナーの子育て」、「のびのび子育て」、「ナチュラルな子育て」の4冊です。

シュタイナーとモンテッソーリといえば、かなり教育内容が異なるように思えますが、どちらも子どもへのまなざしがあたたかく主体性を尊重する教育方法のためか、クーヨン読者層には人気があるようです。
どの情報も人によって違うのは常ですが、育児情報は雑誌によって色があります。クーヨンの場合には手をかけた(ちょっと手をかけすぎた?)子育てのすすめが多いのですが、雑誌によっては、親が便利で快適な子育てをすすめる記事も見かけます。
育児がもしも乳幼児期で終わるのであれば、親がらくちんな子育てをおすすめしたいところです。しかし、親が本来「しなくてはならない苦労」を避けた場合には、先々につけを回すだけ。学童期以降の子育ての方がずっと長いのです。親子を先々苦しめる情報は伝えたくないと思います。
私は育児や保育の情報を読むときには、情報発信者の立場と、価値観を見るようにしています。
どの領域の専門家か、乳児からの発達がわかっているか、
問題が発生した後に対応している人か、予防や育成に携わっている人か、
相談室で保護者を相手にしている人か、保育室で子どもを相手にしている人か、
家庭の24時間育児の大変さがわかる人か、わからない人か、
商品や早期教育や番組の宣伝・開発に関与している人か、そうでない人か、
テーマに関して知識を幅広く持っている人か、わずかしか持っていない人か、
「1」の知識で「1」話す人か、「20」の知識をもって「1」話す人か、
持論にこだわり、好き嫌いで物事を判断する人か、客観的に判断しようとする人か、
何を目的にして話をしている人か。
これから保育者になる学生たちには、育児・保育雑誌を楽しくながめながら、巨視的に情報を見る習慣を身につけてほしいと思います。
大学の図書館は毎日開いているからね。

外へ出るとあちこちで春を見つけることができます。