車まんなか社会をこどもまんなか社会に2026/01/27

あっという間に年を超えてしまいました。
2026年は、いよいよ多くの保育現場が変わり出す、という予感がしています。

「こどもまんなか社会」も、三年目に入ります。
子育て支援元年と比べると子育て家庭への経済的な支援、相談体制の充実など子育てを応援する制度が揃ってきました。ただ何十年も変わらないままなのは、こどもが育つ、こどもを育てる住宅環境と、まちの環境です。

壁や床が薄い集合住宅では、こどもが走ると苦情、泣くと苦情です。
こどもが走るだけで叱らないといけない家で子育てをして楽しい人はいないでしょう。
運動という基本的な欲求を充足できないこどもも問題を抱えかねません。

こどもを外で遊ばせたい”意識高い系”の親だってつらい。
こどもと歩けば危ない危ないと叱ってばかり、公園には日陰もない、遊具のそばにベンチはない。
道路は、車が優先です。
車はどこでもスイスイ曲がり、ベビーカーや車いす、高齢者は段差のたびに苦労します。
斜めの歩道は、ベビーカー等を押しにくく、体に不自由があると転びやすい。
まちは、社会的弱者に厳しいのです。

こどもたちを育てているのは、人だけではありません。
家も道も街路樹も、こどもたちを育てています。

家庭や地域が、こどもを育てる環境として貧しいと、平日は園にこどもを預け、休日にはどこかに連れて行き、物やサービスを与える状況が生まれがちです。地域が豊かであればこどもの体験格差も生じにくいでしょう。

子育てしやすい住宅やまちのモデルは、すでにあります。
経済的に恵まれた人が住むまちは歩道は広く、道にも公園にも緑があふれています。
こどもまんなか社会では、住宅と地域環境の格差を減らすハードの充実にも期待したいと思います。

水と緑が豊かな公園