ボランティアのための託児入門 ― 2012/08/05
子どもの姿を見かけなくなる夏ですねえ。この間、ある幼稚園の先生から聞いた話。「昔は夏休みが終わったら真っ黒になって子どもたちが戻ってきましたけど、最近は白くなって戻ってきます」・・・う~ん、「幼稚園の園庭開放事業」も、子育て支援事業として法律に位置づけるべきかも。。。

すべての子育て家庭への支援が児童福祉法に位置付けられたのが平成15年のこと。平成21年には、具体的な事業が法律に位置付けられました。「一時預かり事業」もその一つ。
家の周りで子どもを遊ばせることができなくなり、子育ては密室育児や密着育児に陥りがちです。「子どもを預けるなんてかわいそう」は、昔の話。一時預かりは、子どもの健やかな育ちのためにも、親の精神的な安定のためにも必要だといわれるようになりました。今、子育て広場や、子育て支援NPO、高齢者の団体、企業など、さまざまな運営主体が、一時預かりを担っています。
しかし、実際に一時預かりを経験してみて、簡単な研修で子どもを預かることの危険性を感じることも多くありました。とくに大人が複数で複数の子どもを預かる場合には、家庭養育とは異なる配慮が必要です。最低限度の一時預かりの質を守りたい、そのために書き下ろしたのが以下の冊子です。ひだまりの会で頒布していた頃は、保育ボランティア養成講座などのテキストとして一括購入する団体が多かったのですが品切れのままになっていました。
浜松に来て、浜松の未来を育てる会ができ、その事務局長を担うパワフルな河村さんが、「これは子育て支援に必要よ~」と内容を新たに加えて再編してくださいました。「子どもが育つまちパンフレット」、「子育てコミュニティ運営マニュアル」、「ひだまり通信文章編」も、同様に復刊しています。いずれもイラストは桑田亜由子さんです。

「ボランティアのための託児入門~子どもたちを預かる前に知っておきたいあれこれ~」浜松の未来を育てる会
冊子の内容は、託児室の準備、泣き止まない子どものあやし方、絶対にやってはいけない託児の禁じ手など。 託児カードや託児向けおもちゃの例、公民館など会議室を使用する場合の会場づくりなどのノウハウもあります。
託児ボランティア養成講座、子育て支援ボランティア養成講座、一時預かり従事者養成講座などで、研修テキストとしてご活用いただけるものと思います。講師の話を黙って聞くより、冊子を読んでグループで話し合いの方が研修成果はあがるかも。
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