最新ままごと事情2014/02/18

先日保育園で、ごっこ遊びには家庭生活が見えるという会話をしているときに、最近のままごとではパソコンを使うんですよ」と先生。
「ねえ、今日の晩御飯何がいい?」(母役)
「チャーハン」(子ども役)
「チャーハンね」といって、お母さん役の子どもはパソコンの前へ行き、マウスを動かして調べる真似をするそうです。
・・・「クックパットを見てるんだ!」と笑いました。

別の園では、二人の女の子が、とても忙しそうにお料理を作っていました。
「大人って、あんなに忙しそうに見えてるのかね」と、園長先生たちと笑いました。そのうち、その子はクラスの子に向かって、「だれか~保育園の先生やって」と、他の子を誘いに行きました。忙しそうにご飯を作って、赤ちゃん人形を抱くと保育園へ連れていき、先生に「お願いします、お願いします」と頭を下げています。先生も私も苦笑。赤ちゃんを抱いて連れて帰ると、赤ちゃんはほったらかしでご飯を作っていました・・・。


小学館の保育雑誌「新幼児と保育」では、今年は「飾らない保育環境」をテーマに保育室の環境を取材してきましたが、4月からは、お家ごっこの環境、仕事ごっこの環境、言葉を育む環境、表現活動を育む環境など、子どもの遊びがひろがる保育環境の連載が続きます。
でも私が撮った写真は、ピンボケのために雑誌ではボツになることが多いのです・・・。先生方の実践はすばらしいのですが、残念。

ときわ保育園さん(森町)のごっこ遊びの空間はどのクラスも魅力的。間仕切りの工夫も真似してみたい。


実物大のねこのぬいぐるみも、会話がはずむきっかけになりそうですね。


幼児期には、料理のお手伝いをしたり掃除をしたり本物の生活技能を身に着けていくことも大事です。
加えて、「自分の思い通りになる」想像の世界で遊ぶことも、やはり経験させたいもの。ファンタジーの世界は、自分の思い通りにふるまうことができます。思い通りにはならない現実があっても、ごっこの世界を通すことで、その子なりに受け入れられる形に変えることができます。たとえば小食で食事のときにたくさん食べるように言われていたある子は、いつも人形に食事を食べさせる遊びを繰り返していました。男の子でも女の子でも、家庭のごっこ遊びは必要です。幅広い年齢が一緒に遊べる遊びですから、夕方の異年齢で遊ぶ空間では特に活用したいですね。

お家ごっこ遊びの環境としては、「お皿とコップとプラスチックの食べ物」が一般的ですが、それでは、お皿に並べるか、飲むか食べる真似しかできません。「新幼児と保育」の春号では、どのような環境があれば遊びがひろがるか、園庭、屋内のさまざまなお家ごっこの写真をまとめていただきました。お楽しみに。

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