「かわいい」とルッキズム2022/10/12

この間、パンを焼きすぎて真っ黒なパンが炎を上げるのを見ました。
鍋をよく焦がすので電気鍋に変えたのですが、パンも燃えるとは・・・。

さて、今年も卒業論文の季節が来ました。
卒業後保育者になる学生たち、毎年卒論を指導していたのですが、
これからは動画の時代だとInstagramなど動画を使った情報発信も研究しています。
私が一番動画に疎いので、今いろいろと動画を見て勉強中です。

そこで「日本はルッキズム大国?」という内容の動画を見つけてしまいました。

スウェーデンの暮らしや文化を発信している方の動画です。
ルッキズムとは、「外見による差別や偏見」のこと。
論文や本を調べてみましたが日本語ではまだ少ないようです。

日本では「背が高い」とか「やせた」「色が白い」など見た目をほめることは普通ですが、
スウェーデンでは、人の外見については口にしないというお話でした。
なるほどー、そうですよね。
多様性に価値をおいていれば、そういった外見をほめないはずです。
実に納得。気軽に人の外見を口にしていた自分が恥ずかしくなりました。

そこで気づいてしまったのです。
保育者が子どもに「かわいい」や「かっこいい」を連呼することは
見た目を重視する価値を助長するのではないかということでした。

「かわいい」は女の子に言い、
「かっこいい」は男の子に言うことが多い気もします。
そうなると別の問題もありますね。

また「かわいい」や、「やばい」は、汎用性が高すぎるため
語彙が貧しくなるという課題もあります。

「かっこいい」には心のかっこよさもあるため一概には言えませんが、
「かわいい」「かっこいい」問題、もう少し考え続ける必要性がありそうです。

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