ルポ貧困大国アメリカⅡ2010/12/20

Ⅱをやっと読めました。
(今年はなかなか本が読めません)
堤未果 『ルポ 貧困大国アメリカⅡ』 岩波新書 2010

戦慄の一冊。
「教室の悪魔」も「この人痴漢と言われたら」も怖かったけれど、今年読んだ本の中で怖さで順位をつけるとすれば堂々の一位。まさに日本の近未来を予感させます。怖すぎです。

公教育で借金地獄、借金で刑務所、ホームレスは逮捕される。。。
マスメディアにのせられ自分の判断が侵襲されていることに気がつかない市民。
マーケットにのせられ、普通の人たちの暮らしが崩壊していく。
これって日本も同じ状況では?いえマスメディアへの信奉は、日本のほうが深刻かも。
自分の暮らしと人間関係が薄くメディアリテラシーを持たない
社会のお客さんのような子どもを育ててはいけないとこの本を読むとしみじみ思います。

一人ひとりの子どもや親が、主体者となること。
つながりやかかわりを取り戻し、情報に振り回されない市民になること。
あきらめと無関心を断ち切ること。
消費とは異なる喜びを知ること。

保育と子育て支援のなかで体験と関係を育むために、
先生方が心を尽くしていることには大きな意味がある、と思います。

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