保育者の専門性「保育内容5領域の展開」 ― 2022/07/01

子どもが自分の身を守るためのクイズ ― 2021/10/10
地震が起きた時にどうするか
火事のときにはどうするか
大人の人に嫌な触られ方をしたときにどうするか
誰かにたたかれたりけられたときにはどうするのか

好き嫌いが多い子どもの援助 ― 2021/09/07
食事の指導で迷っているという保育者にお勧めしている本があります。

子どもの食事についての様々な研究が紹介されています。
たとえば、
・子どもは「甘い物は栄養がある」と認識するために好きであり、「苦い物は毒がある」と認識するために、苦みのある野菜を嫌う。
・子どもは、生まれつき小食の子どもとたくさん食べる子どもがいる。食事量は子どもにより異なる。
・子どもにプレッシャーをかけると、食事量は減り、好き嫌いが増える。子どもに強要しない食事指導は、科学的な指導である。
7月にある園の研究発表を聞きました。
食欲が薄い子どもへの働きかけで子どもが変わったという実践です。
その内容は、遊びや生活全体を通して、
食事への関心を促し、食事の意欲を改善するものでした。
食事の環境の改善や、野菜づくり、食に関する多様な教材研究が紹介されていました。

この実践を聞いて、上の図が浮かびました。
優れた保育者は、子どもを変えようとするのではなく、
食事の環境や関わり、教材、遊びなど、自らの保育を変えようとする。

もしも、保育者が子どもが食べないことにこだわり、
子どもを変えようとしたならば、
子どもは自分のネガティブな部分によけいにこだわるようになるでしょう。
また食の意欲は、自律神経に影響を及ぼす生活全体の現れです。
自律神経が機能していないと、食欲はわきません。
日中、光を浴び、走り回り、声を出して笑い、じゃれつきあい、
いきいきと心と体を動かす生活をする
保育者は、そういった生活全体で食の意欲を支えます。

食事場面の「指導」だけで、子どもの食の意欲を引き出すことには限界があります。
まずは、その子どもへのまなざしを変えることからはじめてみましょう。

森のようちえんが認定こども園に ― 2021/05/27

環境構成の理論と実践を改訂しました ― 2021/05/14
チーム全体の知識をアップデートする
そんな学びを推進する教材としての使いやすさを考えました。
応答的な関わりを理解するロールプレイ ― 2019/07/28






心身の活動量が高い体操 ― 2019/06/05



保育者の関わりは専門性 ― 2019/04/13


科学関連絵本が充実しました ― 2018/10/04

3000万語の格差 ― 2018/04/28
人生ではじめて、解説、というものを書いてみました。
いつも掛札先生の「保育の安全研究・教育センター」の
ホームページを読んでいたのですが、
あるとき、たまたま掛札先生と近くの席に座り、
「いつも読んでます」と挨拶に行ったことがきっかけで、
この翻訳本が生まれました。編集は、明石書店の深澤さんです。
この本には、012歳の子どもが大人と豊かな会話を交わすことの重要性と
臨床、研究を織り交ぜて書かれています。
「3000万語の格差」は、
3歳の終わりまでに、家庭によって
保護者が子どもと話す言葉にはこんなに差があるんだよ、
という「家庭による言葉の格差」を象徴する言葉です。
本のなかに、子どもとたくさん話をした親が、
「今日も私は子どもの脳を育てたわ」と話すシーンがあります。
「親の話しかけが赤ちゃんの脳をつくる」ことを知れば、
みんなこぞって赤ちゃんに話しかけるのではないかしらと思います。
でも、子どもにただ一方的に話しかけたり、
テレビを見せたりCDを聞かせたりと
言葉のシャワーを浴びせても、効果は薄い。
大人が、子どもの心と体に注意を向け、
子どもが関心をもっていることに対して
応答的に、バラエティに富んだ言葉(豊富な語彙)で
あたたかく肯定的な内容を話すことが大事である
とポイントや具体例が示されています。
今回、はじめて掛札先生と一緒に仕事をさせていただいて、
そのスピード感に圧倒され、仕事の緻密さに本当に驚きました。
掛札先生は、この本の参照文献等のリンクを貼ったウェブサイトも公開されるそうです。
本は、Amazonで予約受付中。




