孤独のチカラ ― 2011/04/19
斉藤孝 「孤独のチカラ」 PARCO出版 他に文庫本もあります。

著者の斎藤 孝さんは、静岡市生まれなのだとか。
斉藤さんといえば、私にはテレビに出る明るいさわやかな人というイメージしかなかったのですが、昨年のライブラリーメイトの学生が推薦してくれたこの本を読んで、斎藤孝さんのイメージが一変。声に出して読みたい日本語、教養、身体・・・斉藤さんの世界は、孤独の時間から広がったものだと知りました。
この本は、中学生から「ずぶずぶの孤独」の日々をおくっていたという斎藤さんのコドク話です。
日頃、「孤独に耐えられることがリーダーの資質」とか、「悪は群れたがる、善はつながる、人と心底つながっている人は群れる必要がない」・・な~んて、けっこう孤独しったかぶりだったかも。
孤独の時間が、人を鍛えるということは、あまり考えたことがなかったな。。。
斎藤さんは講義も友達同士で座って聞いていては、その内容と真に向き合えないと学生に説明しているそうです。
なるほど。
孤独がこわくなくなる本。
一人でいるあなたに勧めたい一冊。いえ、一人でいるあなたは、もう孤独のチカラを十分に知っているから、一人を選んでいるのかもね。
斉藤さんといえば、私にはテレビに出る明るいさわやかな人というイメージしかなかったのですが、昨年のライブラリーメイトの学生が推薦してくれたこの本を読んで、斎藤孝さんのイメージが一変。声に出して読みたい日本語、教養、身体・・・斉藤さんの世界は、孤独の時間から広がったものだと知りました。
この本は、中学生から「ずぶずぶの孤独」の日々をおくっていたという斎藤さんのコドク話です。
日頃、「孤独に耐えられることがリーダーの資質」とか、「悪は群れたがる、善はつながる、人と心底つながっている人は群れる必要がない」・・な~んて、けっこう孤独しったかぶりだったかも。
孤独の時間が、人を鍛えるということは、あまり考えたことがなかったな。。。
斎藤さんは講義も友達同士で座って聞いていては、その内容と真に向き合えないと学生に説明しているそうです。
なるほど。
孤独がこわくなくなる本。
一人でいるあなたに勧めたい一冊。いえ、一人でいるあなたは、もう孤独のチカラを十分に知っているから、一人を選んでいるのかもね。
サブリミナル・インパクト ― 2011/01/06
園長先生方とお話していると、時々ずば抜けた読書家の先生と出会います。宗教的なバックボーンを持った先生方も多く、その思想の深さに圧倒されることもしばしばです。
特に今年度の養護研究では、そういう先生方との出会いが多いのですが、私にはその先生方の思想の深さを研究報告書に書く筆力がなく、保育園の写真をながめテープを聞いては「あ~ムリ」と投げ出しそうになります。
特に今年度の養護研究では、そういう先生方との出会いが多いのですが、私にはその先生方の思想の深さを研究報告書に書く筆力がなく、保育園の写真をながめテープを聞いては「あ~ムリ」と投げ出しそうになります。
そういう先生方と盛り上がるのが「こころ」や「認知」の話題。最近、生活感覚に近いこころの理論が次々と出てきている気がしています。 「心」は、わたしたち一人ひとりの体の中に独立してあるようなものではなくて、もっと環境に拡がっているもの、周囲からも侵襲されやすくて、縁によって瞬間瞬間に代わってしまうもの、という感覚です。脳は心の「座」にすぎない、脳がどう動いているかよりも、何がそこに流れているか・・・。皮膚は自他の境界、心は肌にあるなんて話もわくわくしますね。
下の本も、こころの概念を変えてしまうような「インパクト」がありました。
下の本も、こころの概念を変えてしまうような「インパクト」がありました。

「サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 」下條 信輔 ちくま新書
この本を読んでいると、大人であっても環境から独立した心は在り得るのか考えさせられます。
この本を読んでいると、大人であっても環境から独立した心は在り得るのか考えさせられます。
(サブリミナル?おもしろそう!)と思った方には、以下もお薦め。
河野哲也「環境に拡がる心~生態学的哲学の展望」NHKブックス
傳田光洋「第三の脳~皮膚から考える命、こころ、世界」朝日出版社
ルポ貧困大国アメリカⅡ ― 2010/12/20
Ⅱをやっと読めました。
(今年はなかなか本が読めません)
(今年はなかなか本が読めません)
堤未果 『ルポ 貧困大国アメリカⅡ』 岩波新書 2010
戦慄の一冊。
「教室の悪魔」も「この人痴漢と言われたら」も怖かったけれど、今年読んだ本の中で怖さで順位をつけるとすれば堂々の一位。まさに日本の近未来を予感させます。怖すぎです。
公教育で借金地獄、借金で刑務所、ホームレスは逮捕される。。。
マスメディアにのせられ自分の判断が侵襲されていることに気がつかない市民。
マーケットにのせられ、普通の人たちの暮らしが崩壊していく。
これって日本も同じ状況では?いえマスメディアへの信奉は、日本のほうが深刻かも。
自分の暮らしと人間関係が薄くメディアリテラシーを持たない
社会のお客さんのような子どもを育ててはいけないとこの本を読むとしみじみ思います。
戦慄の一冊。
「教室の悪魔」も「この人痴漢と言われたら」も怖かったけれど、今年読んだ本の中で怖さで順位をつけるとすれば堂々の一位。まさに日本の近未来を予感させます。怖すぎです。
公教育で借金地獄、借金で刑務所、ホームレスは逮捕される。。。
マスメディアにのせられ自分の判断が侵襲されていることに気がつかない市民。
マーケットにのせられ、普通の人たちの暮らしが崩壊していく。
これって日本も同じ状況では?いえマスメディアへの信奉は、日本のほうが深刻かも。
自分の暮らしと人間関係が薄くメディアリテラシーを持たない
社会のお客さんのような子どもを育ててはいけないとこの本を読むとしみじみ思います。
一人ひとりの子どもや親が、主体者となること。
つながりやかかわりを取り戻し、情報に振り回されない市民になること。
あきらめと無関心を断ち切ること。
消費とは異なる喜びを知ること。
保育と子育て支援のなかで体験と関係を育むために、
先生方が心を尽くしていることには大きな意味がある、と思います。
大学で教えることになってしまったら ― 2010/10/05
保育士や幼稚園の実践現場を経て、養成課程で教えることになった(なってしまった、かな)先生方への参考図書
乳幼児の保育から高等教育へ。シラバスの書き方、15回の授業の組み立て、評価方法など、いろいろと迷うことが多いと思います。そんな先生方へお薦めのブックリストです。とくにお薦めは☆印です。
○授業計画・実践・自己評価・改善のためのブックリスト(養成校教員向け)○
教育の潮流把握
「個別化していく教育 OECD未来の教育改革」 明石書店
「形成的アセスメントと学力 人格形成のための対話型学習をめざして」 明石書店☆
授業実践
「成長するティップス先生 (高等教育シリーズ) 」玉川大学出版部
「学生が輝くとき―何か、こわい、この時代に」 岩波書店
「対話力を育てる「共創型対話」が拓く地球時代のコミュニケーション」教育出版☆
授業スキル
「ティーチング・ポートフォリオ―授業改善の秘訣」東信堂
「ポートフォリオ評価とコーチング手法~臨床研修・臨床実習の成功戦略」医学書院
「ポートフォリオで評価革命~その作り方・最新事例・授業案」 学事出版
教育目標・評価
「看護教育学における講義・演習・実習の評価」 医学書院☆
「看護教育学研究~発見・創造・証明の過程」 医学書院
乳幼児の保育から高等教育へ。シラバスの書き方、15回の授業の組み立て、評価方法など、いろいろと迷うことが多いと思います。そんな先生方へお薦めのブックリストです。とくにお薦めは☆印です。
○授業計画・実践・自己評価・改善のためのブックリスト(養成校教員向け)○
教育の潮流把握
「個別化していく教育 OECD未来の教育改革」 明石書店
「形成的アセスメントと学力 人格形成のための対話型学習をめざして」 明石書店☆
授業実践
「成長するティップス先生 (高等教育シリーズ) 」玉川大学出版部
「学生が輝くとき―何か、こわい、この時代に」 岩波書店
「対話力を育てる「共創型対話」が拓く地球時代のコミュニケーション」教育出版☆
授業スキル
「ティーチング・ポートフォリオ―授業改善の秘訣」東信堂
「ポートフォリオ評価とコーチング手法~臨床研修・臨床実習の成功戦略」医学書院
「ポートフォリオで評価革命~その作り方・最新事例・授業案」 学事出版
教育目標・評価
「看護教育学における講義・演習・実習の評価」 医学書院☆
「看護教育学研究~発見・創造・証明の過程」 医学書院
教師教育学 ― 2010/09/29

「教師教育学~理論と実践をつなぐリアリスティック・アプローチ」
F.コルトハーヘン 編著,武田信子 監訳,
今泉友里,鈴木悠太,山辺恵理子 訳 学文社
武蔵大学の武田先生から、「今、すごくいい本を翻訳している」と聞いていましたが、これは価値ある本です。
今、研究以外の本を読む暇なんかないのに、序文を読んだら止まらなくなり最後まで読んでしまいました。教育学部のみならず、高等教育、成人教育に携わる教員の必読図書と言えるでしょう。
オランダの教育学者フレット・コルトハーヘン氏は、教師教育に「実践と理論がともに高い価値をもち、しかも両者が深くつながるアプローチ」の開発、実践者でその考えは多くの国に広がっています。
コルトハーヘン氏が提唱するのは、PDCAサイクルと、ちょっと異なるALACTモデル。振り返りの次に”Awareness of essential aspects” があることが、ちょっと違うのです。人は振り返ると「次はどうしよう」「どうしたらよかったのか」と、すぐ次はどう改めるか新しい行動を考えがちです。そこで、「あなたは何をしたかったのか」、「あなたはどう感じていたのか」、「生徒たちは何をしたかったのか」というような8つの質問をすることで、その人の行動を生み出している本質的な課題に気づく、という省察を促す具体的な枠組みが書かれているのです。
これだけ読んでも、「おお!」とアマゾンへ直行したくなる人も多いと思います。サラ・バーンズなど他にも専門職養成における省察に関する本が出ていますが、コルトハーヘン氏の「省察」は、そこに『感情』を含めた幅の広い省察なのです。知的な分析だけでは人の行動は変わらない。行動を生み出している自らの深い部分に気づくことが大切・・その通りですねえ。
今年は、彼の講演を聞きたくて日本教師教育学会にも参加しました。 いつか保育学会か、保育士養成協議会の基調講演で、コルトハーヘン氏を呼べる日が来ればなあ・・・。養成における教員と学生の関係の質が、子どもと保育者の関係の質に影響を与えます。養成校の教員は、学生の行動モデル。教員が「静かに!」と大声を出していれば、学生も幼稚園や保育園で、子どもたちを「静かにしなさい!」と怒鳴るようになるでしょう。養成教育の改革に取組んだ先人から、多くのことを学びたいものです。
私の授業の方法は、目標をコンピテンシー(行動項目であり客観的評価が可能な項目)で明示し、獲得すべき知識と技術を、学生に最初に提示。それらが獲得できるように学生の経験を組織し、形成的評価を繰り返しつつ、それらの定着を図るという方法です。専門職養成としては、価値を含んだ行動を獲得することに重きをおいているのですが、これに加えて、本質に気づくやりとりが授業としてできるといいなあ・・・。子育て支援や幼児教育の大学院を創り成人教育に取組むときには、ぜひこの省察を中心に据えてみたいものです。
武田先生、訳者の皆さん、素晴らしい本を翻訳して下さりありがとうございます。
F.コルトハーヘン 編著,武田信子 監訳,
今泉友里,鈴木悠太,山辺恵理子 訳 学文社
武蔵大学の武田先生から、「今、すごくいい本を翻訳している」と聞いていましたが、これは価値ある本です。
今、研究以外の本を読む暇なんかないのに、序文を読んだら止まらなくなり最後まで読んでしまいました。教育学部のみならず、高等教育、成人教育に携わる教員の必読図書と言えるでしょう。
オランダの教育学者フレット・コルトハーヘン氏は、教師教育に「実践と理論がともに高い価値をもち、しかも両者が深くつながるアプローチ」の開発、実践者でその考えは多くの国に広がっています。
コルトハーヘン氏が提唱するのは、PDCAサイクルと、ちょっと異なるALACTモデル。振り返りの次に”Awareness of essential aspects” があることが、ちょっと違うのです。人は振り返ると「次はどうしよう」「どうしたらよかったのか」と、すぐ次はどう改めるか新しい行動を考えがちです。そこで、「あなたは何をしたかったのか」、「あなたはどう感じていたのか」、「生徒たちは何をしたかったのか」というような8つの質問をすることで、その人の行動を生み出している本質的な課題に気づく、という省察を促す具体的な枠組みが書かれているのです。
これだけ読んでも、「おお!」とアマゾンへ直行したくなる人も多いと思います。サラ・バーンズなど他にも専門職養成における省察に関する本が出ていますが、コルトハーヘン氏の「省察」は、そこに『感情』を含めた幅の広い省察なのです。知的な分析だけでは人の行動は変わらない。行動を生み出している自らの深い部分に気づくことが大切・・その通りですねえ。
今年は、彼の講演を聞きたくて日本教師教育学会にも参加しました。 いつか保育学会か、保育士養成協議会の基調講演で、コルトハーヘン氏を呼べる日が来ればなあ・・・。養成における教員と学生の関係の質が、子どもと保育者の関係の質に影響を与えます。養成校の教員は、学生の行動モデル。教員が「静かに!」と大声を出していれば、学生も幼稚園や保育園で、子どもたちを「静かにしなさい!」と怒鳴るようになるでしょう。養成教育の改革に取組んだ先人から、多くのことを学びたいものです。
私の授業の方法は、目標をコンピテンシー(行動項目であり客観的評価が可能な項目)で明示し、獲得すべき知識と技術を、学生に最初に提示。それらが獲得できるように学生の経験を組織し、形成的評価を繰り返しつつ、それらの定着を図るという方法です。専門職養成としては、価値を含んだ行動を獲得することに重きをおいているのですが、これに加えて、本質に気づくやりとりが授業としてできるといいなあ・・・。子育て支援や幼児教育の大学院を創り成人教育に取組むときには、ぜひこの省察を中心に据えてみたいものです。
武田先生、訳者の皆さん、素晴らしい本を翻訳して下さりありがとうございます。
わかりやすく話す ― 2010/08/14
保育者って、保護者に説明をしたり、研究会で保育実践を報告したり、意外に話をする機会が多いですよね。
「保育者の話は長い」「わかりにくい」と言われることがありますが、私自身保育経験があるため、長くなる理由はとてもよくわかります。
情報が少ない人って、とてもわかりやすい説明ができます。たとえば、富士山を毎日新富士駅からしか見たことがない人は「富士山ってどんなの?」と聞かれると、「こんなの!」と確信をもって(笑)話をしています。でも、山梨からも、浜松からも、東京からも飛行機からも見て、何度も登ったことがあるとなると簡単に説明できません。持っている情報が多すぎるんです。
経験知を山のように持っている人ほど、あれもこれもと情報を盛り込もうとして話が長くなりがちです。また、こうも言えるし、こういう場合もあるしと、話が散漫になりがちでもあります。(でも、誠実で好きです。)
実践報告などで、わかりやすく話をするために、お薦めの2冊を紹介します。
テーマに沿ってうまく話すことが難しい、いつも話がそれてしまうという方は、「論理的に書く方法―説得力ある文章表現が身につく」小野田 博一著 日本実業出版社 がお薦め。こちらは古い本ですが、アマゾンなどで発見することができます。
講演など、人前で話をする機会が増えた先生方には、ブルーバックス 「分かりやすい説明」の技術~最強のプレゼンテーション15のルール 藤沢晃治著がお薦め。こちらは有名ですね。
実践を書いたり話したりする機会は、経験知、実践知を言語化する、とてもよい機会です。私は話が下手だから・・と遠慮がちな皆さん、上の2冊を読んで挑戦してみませんか。
「保育者の話は長い」「わかりにくい」と言われることがありますが、私自身保育経験があるため、長くなる理由はとてもよくわかります。
情報が少ない人って、とてもわかりやすい説明ができます。たとえば、富士山を毎日新富士駅からしか見たことがない人は「富士山ってどんなの?」と聞かれると、「こんなの!」と確信をもって(笑)話をしています。でも、山梨からも、浜松からも、東京からも飛行機からも見て、何度も登ったことがあるとなると簡単に説明できません。持っている情報が多すぎるんです。
経験知を山のように持っている人ほど、あれもこれもと情報を盛り込もうとして話が長くなりがちです。また、こうも言えるし、こういう場合もあるしと、話が散漫になりがちでもあります。(でも、誠実で好きです。)
実践報告などで、わかりやすく話をするために、お薦めの2冊を紹介します。
テーマに沿ってうまく話すことが難しい、いつも話がそれてしまうという方は、「論理的に書く方法―説得力ある文章表現が身につく」小野田 博一著 日本実業出版社 がお薦め。こちらは古い本ですが、アマゾンなどで発見することができます。
講演など、人前で話をする機会が増えた先生方には、ブルーバックス 「分かりやすい説明」の技術~最強のプレゼンテーション15のルール 藤沢晃治著がお薦め。こちらは有名ですね。

実践を書いたり話したりする機会は、経験知、実践知を言語化する、とてもよい機会です。私は話が下手だから・・と遠慮がちな皆さん、上の2冊を読んで挑戦してみませんか。
構造構成主義 ― 2010/05/16

私は月に数十冊単位で本を読みます。
ほとんどは授業準備と研究のためですが、教育・研究分野が「保育」のため、手に取る本は心理学、生理学、社会学、医学、看護学、教育学と広くならざるをえず、心理学も、認知心理、発達心理、臨床心理、教育心理、社会心理とさまざまな本を乱読することになります。購入するのはごく一部。ほとんどはパソコンに一部を入力して図書館に返却しますが、線を引いて読みたいものや、どうしても手元に置きたいものだけ購入します。
そんな私が2009年度に購入した本で、出会えてよかったNo1は、
西條剛央「構造構成主義とは何か」北大路書房
「質的研究とは何か」で、西條剛央氏を知り、あれこれ線を引いて読みあさりました。「研究」と「研究者」に不信を抱いていた保育者時代。2年前に、自らその世界に入ろうと決めたわけですが、研究者コミュニティと、実践者コミュニティで、異なる言葉を使わなくてはならないこと、異なる価値観で仕事をしなくてはならないことに葛藤を感じてきました。実践者をエンパワーできる研究者をめざして研究という立場を選んだわけですが、本当に保育研究は保育にとって意味はあるのか?保育の実践者が本を書けばいいじゃないかと悩み続ける日々でした。
この一年、何度も西條剛央氏の本を読み直し、研究は実践の大きな骨組みを示すことはできるはずだ、それはきっと保育者の役に立てるはずだと自分を励ましてきました。これからも、きっと自分の役割に迷ったとき、この本に立ち戻るでしょう。西條剛央氏の誠実な文章にふれると、ねじ曲がりそうな心がまっすぐに戻ります。西條剛央氏に感謝しています。
もしも、私と同じ悩みを抱えているひとがいたら・・お薦めします・・いない?