片付けの工夫 ― 2011/08/20
常に手を使う発達段階にある乳幼児期には、手を使える環境がとても大事。
先生方は、手を使える遊びの素材や道具の準備と、その片付け方に頭を悩ませていらっしゃると思います。
子どもは、環境から常に学習しています。子どもは、幼稚園や保育園で、計画に書かれたカリキュラムからだけではなく、保育室の棚、先生の机の様子、掲示物、先生のふるまいから学習をしています。これを、「見えないカリキュラム」と言います。
カリキュラムとして、「物は大切にしましょう」というテーマの紙芝居を読んでいても、「はいおかたづけ~」と言いながら、先生が箱の中におもちゃを投げ入れていたり、箱にゴミのように入れられたおもちゃを毎日見ている子どもは、物を乱暴に扱うという「見えないカリキュラム」の影響を毎日受けているのです。
子どもは環境から学習していることを意識して、意図的に保育環境を整えるのがプロの技。
環境をちょっと整えることで、高さ、量、数、種類、物の名前などを子どもが意識して片づけるようになります。
先生方は、手を使える遊びの素材や道具の準備と、その片付け方に頭を悩ませていらっしゃると思います。
子どもは、環境から常に学習しています。子どもは、幼稚園や保育園で、計画に書かれたカリキュラムからだけではなく、保育室の棚、先生の机の様子、掲示物、先生のふるまいから学習をしています。これを、「見えないカリキュラム」と言います。
カリキュラムとして、「物は大切にしましょう」というテーマの紙芝居を読んでいても、「はいおかたづけ~」と言いながら、先生が箱の中におもちゃを投げ入れていたり、箱にゴミのように入れられたおもちゃを毎日見ている子どもは、物を乱暴に扱うという「見えないカリキュラム」の影響を毎日受けているのです。
子どもは環境から学習していることを意識して、意図的に保育環境を整えるのがプロの技。
環境をちょっと整えることで、高さ、量、数、種類、物の名前などを子どもが意識して片づけるようになります。

種類別に分けたプラスチックの野菜 (愛野こども園)

子どもが片付けやすく工夫された環境 (愛野こども園)

屋外の道具もこの通り。プロですねえ。 (川和保育園)
また、ごっこ遊びの場所、絵本の場所、操作の遊びの場所、造形の遊びの場所と、その空間を子どもにわかりやすい雰囲気をつくることで(敷物の種類や色を変える、象徴する物を壁にかけたり置くなど)、ブロックが部屋中に散乱して、子どもがそれをけっとばして歩く、なんてことが減ります。

空間を区切ることで絵本の散乱が減る (愛野こども園)
とはいえ、0歳、1歳は、物を持って移動して、他の物を見つけると、遊びが移ってそのおもちゃをポイッの段階です。保育者は、散乱した部屋を見ても、「ああ、今日もこどもたちがたくさん手を使って立派な脳が育ったわ」と思いつつ、秩序を整えるおおらかさが必要です。
2歳頃になると、定住生活を始め、おもちゃを持ってはどこかに集めて、自分の世界を作り始めます。それを誰かがさわろうものなら「だめー!!」と大騒ぎ。先生が、部屋の中におもちゃを集めた巣を見つけ、さっと片付けたりすると、泣き喚く子どもがいたりします。そんな発達段階は押さえたうえで、その年齢なりの片付けを考えたいですね。
「片付けの工夫」は、北海道、山本先生からの、リクエスト企画でした。山本先生、ありがとうございました。
コメント
_ 前田(旧:原田)紀代美 ― 2011/08/21 22:59
_ 高山静子 ― 2011/08/24 11:43
前田先生、コメントをありがとうございます。熱心な原田さんのことは、よ~く覚えていますよ。職場復帰、がんばってくださいね。一人前の保育者になるには、「よき師について30年」らしいです。私は中途半端で養成に来てしまったので、先生方から学ぶことばかりです。前田先生も、私にいろいろ教えてくださいね。高山
高山先生には専門学校1年の時に講義を受けさせていただいていました。
来月一歳になる息子と主人と楽しく子育ちしてます。
でも、あと10日で仕事復帰…。毎日色んな息子の成長を見ながら、私の対応はこれで良いのかと不安にもなります。
ちゃんと勉強すればよかったって思うことばかりです
「片付けの工夫」すごく面白くて納得させられました。職場でも実践できたらと思います。
また、お邪魔します。
突然すみませんでした。
ありがとうございました。