お誕生会の保育者の出し物2013/12/16


                              ぐりとぐらも冬景色。でも冬に卵は落ちてないか・・・。長袖を着せなくては。


休日に某駅の大型書店へ行き、保育の書棚の前で、また一人ため息をついていました。
(保育の書棚の前でため息をついている中年のおばさんを見かけたら、それは私かもしれません(笑))
パネルシアター、手作りカード、発表会・・・日常の保育内容に関する本がほとんどありません。「なぜ保育の書棚に保育の本がないんだあ、責任者でてこ~い」なんてことは言いません。これが売れる本なのでしょう。

反対になぜカードや出し物系の本が売れるのかを考えてみると、保育者がいかに行事に頭を悩ませているかと、捉えることもできそうです。パネルシアターやエプロンシアターが流行したのも、毎月のお誕生日会やイベントでの保育者の出し物として、手軽に一人で作ることができるという利点があったからかもしれません。

最近では、行事のやり方や内容が、少しずつ変わってきていることを感じます。
保育園でも、かつては毎月一回、その月に誕生日を迎える子どもたちの誕生会が行われていましたが、誕生会の意味がわかる3歳児以上のみが参加で、012歳児は参加しないという話も、聞くようになってきました。各クラスで、その子どもの誕生日にお祝いをする園誕生日にはバッジをつけて、園内のみんなから「おめでとう」と声をかけてもらう園、誕生日には保護者が園に来てクラスの子どもたちに生まれたときの話をする園、親御さんにメッセージを送る園など、誕生会一つとっても、子どもや保護者にとって意味のある行事になるように工夫する実践を、多く聞くようになりました。

誕生会では、保育者が出し物をするという園もあるようですが、その場合には、子どもたちが驚いたり感動したり、翌日からの遊びに影響を与えたりするような内容をやってみたいものです。たとえばその先生がやっている本物の趣味やスポーツ、特技を舞台の上で見せるのはどうでしょう。ギターを弾くとか、本気で歌うとか、クラッシックバレーやフラダンスを踊るとか、着物の着付けをしてみせるとか、ダイビングの格好をしてくるなんていかがでしょう。
先生方が集まって練習をするのであれば、先生同士で「みかんのはな」や「おちゃらかほい」をしたり、先生同士で美しいわらべうたをしてみたり、一人お手玉や集団お手玉、縄跳び、まりつき、切り紙、遠くまで飛ぶ紙飛行機など、子どもたちが、あこがれるような内容を演出するのはどうでしょうか。保護者や地域の人にお願いすることもできますよね。他の先生と違うことをするにはちょっと勇気がいるかもしれません。まずは先輩の先生や園長先生に相談してみましょう。

これを読んで下さっている保育者の皆さん、以上児研究にあたったら、「発表会の内容」とか、「誕生会の出し物」とか、行事のやり方を取り上げてみませんか。

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