ビルの谷間の子育て空間2014/10/01

久しぶりに、福岡市の城南区子どもプラザへ寄ってきました。「ただいま~」って感じです。
城南区子どもプラザは城南区の保健福祉センターの中にあります。利用者が帰った後に写真を撮りました。


あたたかな空間はそのままで、ほっとします。窓の向こうはマンション群。



ここは保健センターの会議室。真っ白な壁に金属の防火扉ですが、畳と布と緑で、あたたかな空間を演出しています。色彩が抑え目で、人がいないと物寂しく感じるぐらいの空間の方が、人が入ることでちょうどいい刺激の空間になします。ちょうど、「子育て支援と心理臨床」に、引き算の空間について、コラムを書いたところでした。不思議なことに同じ号に、福島で頑張っている永野美代子さんの実践が紹介されていました。少しずつ子育て支援の現場から去っているなかで(私もその一人です)、現場でふんばり続ける人がいます。ほんとうにすごいことです。



HIDEKIさんがつくった台所はたくさんの子どもたちに使い込まれていました。ドレッサーもすっかりあめ色です。



ダイエーで買った両手鍋も大切に使われています。遊び込んでいる場所では、鍋もボコボコになりません。

城南区こどもプラザのスタッフは、広場の時間中、ずっと親子のそばにいます。公園への出張ひろばや外遊びの推進にも熱心に取り組んでいらっしゃいます。保健師さんたちとも連携が進んでいると聞きました。

マンションに囲まれたビルの谷間の子育て空間。いつまでも残っていてほしいと願いました。

コメント

_ 板橋 仁美 ― 2015/01/20 22:59

素敵な環境つくりですね。私…主任保育士をしております。保育歴32年です。
保育環境については色画用紙装飾は季節感が
伝わりきれないと思い自然物を使い工夫しています。保育士の服装については、常にエプロン…に疑問を持ちまして今日の会議で職員に問題定義しました。私の説明不足である点を高山様からのメッセージで一層の理解が出来ました。少しづつノンエプロン保育で試みたいです。

_ 高山静子 ― 2015/01/21 06:11

板橋先生、コメントをありがとうございます。自然物、大切ですね。小学館の「新幼児と保育」では、新年度から「学びを支える環境」の連載になります。4月号は「人的環境」で、先日取材に行ってきたところです。現場の先生方がもつ経験知・実践知を言語化・理論化して、「保育者は専門職」と誰からも見えるようにと願っています。今後ともいろいろとお教えください。

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