園庭に参りました2010/05/01

昨年は、保育所の教育機能研究のために、環境がすばらしいと言われている園にあちこちお伺いしました。そのなかでも、川和保育園は圧巻でした。雑誌等でよく取り上げられている有名な園です。

園庭のみならず、保育室内を見ても、本当に先生方がよく勉強されていることがわかります。中でも園庭はため息の連続でした。



まるでリゾートのような園庭。とても暑い日にお伺いしましたが、緑に覆われて涼しく感じます。



保育園でバナナボート・・・・なんとうらやましい。



デッキテラスで子どもたちが食事の準備を始めていました。この園の子どもたちは、何と豊かな暮らしをしていることでしょう。

子どもたちが土や緑にふれることは、今ではとてもぜいたくな活動。リゾートやキャンプに連れていってもらえる子どもや、大人たちががんばって冒険遊び場活動をしている地域の子ども、程度になりはじめています。自然がたっぷりあっても、親がよほど教育熱心でない限り、自然にかかわって遊ぶことは少なくなりました。

地域や家庭の環境を考えると、保育園はもう小学校のグラウンドのような状態ではいられないわけですが、しかしでこぼこをつくれば、服は汚れ小さなけがも起きます。保育者が保護者を納得させることができるだけの覚悟と専門性が必要です。

これほどのダイナミックな園庭で保育を行うためには、どれほどの専門性と覚悟が必要か、この環境を生み出している寺田園長先生の子どもへの深い慈愛と信念に、最も感動して帰ってきたのでした。



コメント

_ 石田佳織 ― 2012/11/02 13:22

はじめまして。
自然とつながる園庭校庭づくりをしています、石田佳織ともうします。

高山さんのブログでは、いつも保育について学ばせて頂いています。
ありがとうございます。

川和保育園。子供たちがいきいきとしていて、一人一人がもつ力を精一杯出して遊んでいて、本当に素敵ですよね。
私が園庭校庭づくりをしていこうと決めた原点の園庭のひとつです。

高山さんがおっしゃっている「地域や家庭の環境を考えると、保育園はもう小学校のグラウンドのような状態ではいられない」ということにも、同感です。
子供たちがのびやかに・工夫しながら遊ぶ場所が少なくなり、地域と関われる場も少なくなった今、園庭や校庭は従来の運動のための場所だけでなく、大きな役割と可能性があるように感じています。

私は仕事として園庭校庭づくりをしています。
造園会社に頼むのではなく、園庭や校庭で子供たちと自然のしくみ(エコロジー)を学びながら、子供たちが主体となって考え創ってゆける庭づくりをサポートしています。
もし、お時間があれば、私のブログにも遊びにきて下さい。

それでは、これからも高山さんのブログを楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

石田佳織
ブログ:幼稚園保育園の自然をいかした庭づくりで 子供の学びと創造を育もう!
http://ameblo.jp/hagukumino-niwa/

_ 高山静子 ― 2012/11/03 18:14

石田佳織様、コメントをありがとうございます。ブログもさっそく拝見しました。園庭校庭づくりとは素敵なお仕事ですね。園や学校を取り巻く地域が変化している今、園庭も変わらなくちゃ!と思っています。石田様のますますのご活躍をお祈りします。

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