柳沢運動プログラム2011/10/27

学生のみんな、スポーツデーお疲れ様。

今回はDVD「生きる力を育む幼児のための『柳沢運動プログラム』」(オフィスエム)の紹介です。

生きる力を育む柳沢運動プログラム

最近、保育園や幼稚園で、不器用な子どもが増えた、自分の体をうまくコントロールできない子どもがいるという話を伺います。赤ちゃんのときからメディア漬けでじっとしている機会が多く、幼稚園から帰っても外で遊ぶ場所がないとなれば、不器用な子どもが増えることは当然です。先生方は、子どもたちの運動不足の状況を補うことに苦心していらっしゃることと思います。

この基本編では、跳び箱と、なわとびの二つを例にとり、たとえば跳び箱を跳ぶには、そこまでにどのような力が育っていることが必要なのか、運動を小さなステップに分け実際の園での指導場面と合わせて説明していきます。

イヌさん歩き
クマさん歩き
片足クマさん
両手つき片足クマさん
片足クマさんから側転へ
くもの巣でクマさん
カエルさん跳び
開脚跳び越し

といった具合です。
(それにしても、柳沢先生のクマさん歩きは高速すぎる!)

小学校の頃、「がんばればできる!」「練習すればできる!」という精神論で教育を受けた人も多いかと思います。
跳び箱に限らず、「対話をする」「字を書く」など一つ一つの行為に下位スキルがあります。それらをていねいに獲得できる幼児教育をつくりたいものですね。

支持力にはパーの動きが大事(手の平をぺったりとつけたハイハイ)」「練習しないと二箇所以上の筋肉を動かすことができない」など、乳児の発達と照らし合わせながらこのビデオを見ると、(ああ、このハイハイが跳び箱を跳ぶときの腕を支える力になるんだなあ)なんて、おもしろく見ることができると思います。

ちなみに、跳び箱を跳ぶことが幼児教育の目的ではありません。環境に合わせて自分の体を自分でうまく動かせること、コントロールできること、美しいリズムのある体を育てることが幼児教育では大切ですよね。

幼児の運動については、これまでも「さくらんぼリズム」という感覚統合の考え方と系統的な運動発達をふまえたリズム遊びが一部の園で用いられてきました。

辻井正先生は、今年、海外で用いられている「感覚運動プログラム」の翻訳をされています。まだ図書館に入っていませんが、こちらも大注目です。

不器用、落ち着きがない子どもにはわけがある


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