子どもと環境の関係について考える本2016/03/24

この1か月間、車椅子に乗って様々な体験をしました。
自分でやりたいのにできない2歳児の悔しさを味わい、身近な人の優しさにふれ、「お手伝いしましょうか」と声をかけて下さる見知らぬ方の多さに感激し、あきらめることを知り、子育て中もこうだったなと思い出しました。

さて今回は、人間と環境の関係について考える本の紹介です。
質問をいただいたS先生、遅くなってすみません。



深さと拡がりは深海級。引き込まれるとなかなか戻れなくなるのがこの2冊。
大橋力「音と文明ー音の環境学ことはじめ」岩波書店2003
河野哲也「環境に拡がる心ー生態学的哲学の展望」勁草書房2005*

人間と環境に関する研究の本では、
ロバート・ギフォード他「環境心理学(上・下)」北大路書房2005
波多野誼余夫「認知心理学 学習と発達」東京大学出版会1996
佐々木正人「アフォーダンスと行為(身体とシステム)」金子書房2001
エドワード・S.リード「アフォーダンスの心理学ー生態心理学への道」新曜社2000
認知心理学、環境心理学、生態心理学が、発達心理学と共に「保育の心理学Ⅰ」として保育者に必要な知見が整理されるといいですね。(私にはできませんが)

乗り物の中での読み物として、面白く読めるのはこの二冊。
三島博之「エコロジカル・マインドー知性と環境をつなぐ心理学」日本放送出版協会2000*
傳田 光洋「皮膚は考える」岩波書店2005
身体の重要性を改めて感じることができます。

*印はブログで以前にも紹介したことがある本です。

コメント

_ 高山静子 ― 2016/04/07 08:31

(氏名不明)様 コメントをありがとうございます。ブログを全部読み終わったのでしょうか?素晴らしい読書スピードですね。

ぜひ、このブログに紹介した本を読んでから再度ご連絡下さい。

私も保育士のときには、目の前の子どもと保育がわからないことだらけで、ひと月に30冊、子育て支援では月50冊読んでいました。(大学の教員になってからは読む冊数が激減)

トラックバック