保育者の役割と、「言葉がけ」「言葉かけ」 ― 2018/12/16
夜中に、「言葉がけ」で、目が覚めました。
思い悩んでいると、夜中に思い出して目が覚めるという困った習慣があります。
夜中に、枕元のポストイットにメモした「けんさく」という文字を見て、
朝一番に、自分のパソコンに「言葉がけ」と、検索をかけてみました。
やはり「言葉がけ」は、人が作成した論文と文書にしかありませんでした。
「言葉がけ」や、「言葉かけ」は、
保育では、よく使われる言葉です。
しかし、私は悪い関わりの例でしか使いません。
実習指導でも、計画や記録には使わないように指導しています。
しかし、学生は、「言葉がけ」「言葉かけ」と連発するのです。
今、2年の学生数人と、4年のゼミ生が、
食事場面での「保育者の言葉」を研究しています。
そのなかで何度も、「言葉がけ」が出てきます。
「どうして、みんなは『言葉がけ』と使うの?」と聞くと、
「『言葉がけ』は、高山先生が言っていると思います」との答。
(えっ!私なの!?、無意識に使っているの?)
と、ずっと気にしていたのでした。
それで、夜中に目が覚め、パソコン検索をし、
やはり「言葉がけ」は使っていないと確認して安心しました。
友達に、「言葉がけをする」とは言いません。
家庭でも、「子どもへ言葉かけをする」とは使いません。
なぜ集団保育だと、「言葉がけ」「言葉かけ」になってしまうのでしょうか。

「言葉がけ」ではない母と子の光景。
応答性が、保育者の基本姿勢のはずです。
指針の「言葉がけ」の文言を、次の改訂では無くしたいものです。
1月4日の追加です。
言葉がけについて、ある先生より、
「『話しかける』は意図が薄く、
『声をかける』『言葉をかける』は意図があるときに使うのではないか」
というご意見をいただきました。なるほど。
「声をかける」「言葉をかける」と
「言葉がけ」「言葉かけ」の違いはどこにあるのでしょうか。