ぐりとぐらは47歳2011/06/23

浜松こどものとも社の安田社長から「ぐりとぐらは47歳」という話を伺いました。北欧には代々使えるおもちゃをつくり続けるおもちゃメーカーがありますが、日本には、長く読み継がれる絵本を出し続ける出版社があります。

絵本を販売するこどものとも社さんには、福岡でも、浜松でもお世話になっています。
「高山さんは日本で一番おもちゃにうるさいよ」と言われることがありますが、いーえ、私は「日本で一番、子どもの文化にうるさい」のです。子どもの人格形成は、親や先生と同じ、あるいはそれ以上に子どもが見聞きする文化に影響を受けます。保育者は、絵本やおもちゃや番組や歌などにうるさくて当然。子どもが喜べば何でもいい、なんてプロではありません。

保育室で大声と甲高い裏声と大きな音に囲まれ、テンションが高く、楽しく、興奮させる子どもだましの文化ばかり乳幼児期に与えられた子どもが、小学校になったからといって、いきなり先生の話をよく聞き、よく考える子どもになるなんてことは、まあ、考えづらいでしょう。

暮らしの質が人格を育みます。会話のある暮らしをし、どの子どもにも豊かな言葉の獲得を助けること。そのためには、園で提供する文化を選択する必要があります。保育者は、子どもの文化を選択するプロでありたいものです。

季節と子どもの興味や活動に沿った絵本を選択(川和保育園)


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