服で就職希望者が増える!?2018/09/23

高校生の Iさんから、ブログの内容についてメールをいただきました。
許可をいただき、メールの内容を転載します。

「保育士の服装が園児に与える影響について」
「はじめまして。僕は、現在高校3年のIといいます。
メールの題にも書いたように、保育士の服装が園児に与える影響について気になることがありインターネットで検索していたところ高山さんのブログを拝見し、連絡させていただきました。

なぜ気になったかというと、保育士の方々の服装というと、キャラクターがプリントされているようなTシャツにエプロン、下はジャージというものがステレオタイプとしてあると思いますが、先生の服というのは子供が日々目にするものですし、もしもTシャツに絵画がプリントされていれば、園児たちの興味や関心がそちらのほうに向き脳の発達などに関係する可能性はないか?と考えたからです。   
近頃保育士不足や離職率の高さが問題になっているといわれていますし、今よりもスタイリッシュな服装をすることで例えばキャビンアテンダントの制服に憧れて、それを目指すように先生たちにとっても保育士という職業に対する誇りがさらに生まれて、それによって少しでも現状が改善される可能性はないかと考えています。

もし、今回の内容に関する情報をお持ちでしたら教えていただきたいです
突然失礼しました。」
メールを拝見して唸りました。
保育士の服装は、
保育士の「職業イメージ」や、「社会的地位・待遇」に、
確実に影響を与えているだろうと
個人的には思っていました。
このように「スタイリッシュな服装をすることで・・・」とハッキリ書かれると、
なるほど高校生でもこのような感じ方をする学生さんがいるのか、
と考えさせられました。
今でも、自らを人的環境として意識している専門性の高い保育者は、
子どもの遊びが豊かに展開できるように、シンプルな服装を選んでいます。
環境の研究で取材をさせていただいた園では、
キャラクターのエプロンをつけているのは、実習生か中学生でした。
保育者は、子どもの興味関心を広げたり、新しい興味を引き出すために環境を構成します。
壁に絵を貼るように、服もその一つとして活用できると思います。
日常は、専門職にふさわしく、かつ自分らしい服ですごし、
行事では、服で演出することもできます。
保育は、人格の土台に影響を与える重要な仕事でありながら、
(ただ子どもを預かっているだけ)
(子どもをただ遊ばせているだけ)
といったイメージをもたれやすいのは、
服装の影響も大きいのではないでしょうか。
一通のメールから、様々なことを考えさせられました。
Iさん、ありがとうございました。


自然は、静かに私たちを引きつけます。
服装も含め、自然界のような調和とリズムを、子どもたちのまわりに準備したいと願います。

*最近、写真が入らない、行間が取れないなどのトラブルが多くなかなか思い通りに書けない状況が続いています。読みにくいと思いますが、ご了解のほどをお願いします。

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