困った子どもは不幸な子ども2014/11/15

「保育園が児童養護施設のようです」。「家庭ではいい子、園では荒れる子が増えています」最近、先生方からこのような声を聞くことがあります。

大人の言葉が荒れています。普通の人が友達同士でも「死ね」、「ブス」と冗談で言い合います。今、女性も男性も同じような言葉を使います。わが子に「何してんだよ」、「早くしろよ」と言う母親は特別ではありません。また家庭ではご飯を食べさせてもらえない、睡眠を十分にとれないために、日中は情緒が不安定という場合もあります。情緒が不安定な子どもは、他の子どもに荒れた行動をとり、先生に対して愛情の試し行動をします。

ニイルは、『問題の子ども』で次のようにいいます。
「幸福な人は人をいじめたり妬(ねた)んだりしない、困った子どもは実は不幸な子どもである。彼は内心に戦っている。その結果として外界に向かって戦うのである」

「よい教師は引き出すのではなく、出し与えるのであり、彼の与えるものは愛である」

森田ゆりも、怒りの仮面の裏には、恐怖、苦しみ、さびしさ、不安などがあると指摘します。

ある保育園では、「一日に一度子どもとギューッと抱きしめる」キャンペーンをやっていらっしゃるそうです。子どもたちが、「自分は親から愛されている」と感じることができる工夫、集めるといろいろありそうですね。



コメント

トラックバック