ビルの谷間の子育て空間2014/10/01

久しぶりに、福岡市の城南区子どもプラザへ寄ってきました。「ただいま~」って感じです。
城南区子どもプラザは城南区の保健福祉センターの中にあります。利用者が帰った後に写真を撮りました。


あたたかな空間はそのままで、ほっとします。窓の向こうはマンション群。



ここは保健センターの会議室。真っ白な壁に金属の防火扉ですが、畳と布と緑で、あたたかな空間を演出しています。色彩が抑え目で、人がいないと物寂しく感じるぐらいの空間の方が、人が入ることでちょうどいい刺激の空間になします。ちょうど、「子育て支援と心理臨床」に、引き算の空間について、コラムを書いたところでした。不思議なことに同じ号に、福島で頑張っている永野美代子さんの実践が紹介されていました。少しずつ子育て支援の現場から去っているなかで(私もその一人です)、現場でふんばり続ける人がいます。ほんとうにすごいことです。



HIDEKIさんがつくった台所はたくさんの子どもたちに使い込まれていました。ドレッサーもすっかりあめ色です。



ダイエーで買った両手鍋も大切に使われています。遊び込んでいる場所では、鍋もボコボコになりません。

城南区こどもプラザのスタッフは、広場の時間中、ずっと親子のそばにいます。公園への出張ひろばや外遊びの推進にも熱心に取り組んでいらっしゃいます。保健師さんたちとも連携が進んでいると聞きました。

マンションに囲まれたビルの谷間の子育て空間。いつまでも残っていてほしいと願いました。

一時預かりの玩具2013/09/29

「保育室には、どの人形を置きますか? その根拠は何ですか?」
これは環境構成の研修でよく行うグループワーク。正解があるわけではなく原則を理解するために行います。

授業で使用する人形の写真を印刷したカード

授業であれば、各グループにカードを配布して考えますが、人数の多い研修の場合にはパワーポイントで写真を写しグループで話し合う時間をとっています。300人でもペアワークやグループワークができるのは、研修の対象がコミュニケーションの得意な保育者だから。全てのグループに発表してもらうのは無理なため、数グループにのみ発表していただきます。提示された人形を実際に保育で使っている保育者も、改めて「なぜその人形なのか?」と問われることで、実際に子どもがその人形でどうやって遊ぶかを説明しながら、選択の根拠を言葉にし、人形の特質を再認識することもあるようです。

その際、グループで意見が分かれるのが、「ア○パンマン」の扱いです。ア○パンマンは、「大学で教えているのですか?」と、保護者に尋ねられることがあるほど、保育現場に浸透しているキャラクターです。
テレビで放映されるキャラクターは、キャラクターの固定による見立てにくさや感情移入の難しさ、世話遊びへの発展性の低さなど、保育で使用する根拠は見つかりにくいのですが、キャラクター人形があるといい場として意見が出るのが、「一時保育室」と「個別面談相談室」です。

とくにその日だけの一時預かりの場合、不慣れな場で親と離れて不安な気持ちの子どもを、どうやって安心させることができるかは最大の課題です。子どもは、不安な状態のときには、お人形の世話をすることや積木で創造性を発揮することができません。情緒が不安定なときには、自分で遊びをつくりだすことは難しいのです。
そんなとき、場になじむための装置として、家庭でよく遊んでいる玩具や、子どもに遊びを指示しているタイプの玩具を置く方法があります。
遊びを指示するタイプの玩具の典型はパズルです。情緒が不安定な子どもや、想像力が未熟な段階の子どもでも、うまくできたという感覚が味わえます。モンテッソーリ教具には、操作を指示するタイプの教具が数多くあります。相良敦子さんの著作には、操作を中心とした魅力的な手作り教具が紹介されています。

3歳児には簡単なんだけれども、1歳児には難しいパズル

赤いぽっちが、「つまみなさい」と子どもに行動を指示しています。


マグネットボードも操作の遊びでもあり、慣れてくると想像遊びにも広がる魅力的な玩具ですね。
和久洋三さんの玩具がたっぷりと準備されたアリスチャイルドケアサービスさんにて撮影


不安な状態の子どもには、玩具を間に置いて安心をうながすのも一つの方法です。保育士が、直接話しかけても泣き続け、「この人誰?いやだ、話しかけないで」という状態の子どもには、人形を使って話しかけると、じっと聞く場合があります。その人形を使って、保育者やお友達や場の紹介をしてみてはどうでしょうか。

とはいえ、一時保育室は、保護者にとっては玩具や絵本のモデルルームでもあります。一時保育を利用して、「家庭でのビデオ視聴が増えた」、「家庭にテレビ文化の玩具が増えた」とならないように配慮したいものです。子ども自身が遊びを生み出すための素材や道具を、保護者から見える位置に配置しておくなどの方法もあります。

*この内容は、一時保育に携わる先生からのリクエスト企画でした。

「飾らない保育環境」を連載中2013/08/01

小学館「新幼児と保育」で、今年は、「飾らない保育環境」を連載しています。
とはいっても、私の書き下ろしではなく、実際に記事を書いているのは小学館のエディター、神崎典子さん。
神崎さんが私にインタビューをして書き、それを私が校正します。「○○先生監修」と書かれている記事や本は、その先生が直接書いていないことを示しています。聡明な編集者の方がまとめてくださった内容は、私が書く文章よりも読みやすいことが多いものです。
4・5月号から並んだ「新幼児と保育」。今月、池袋のジュンク堂書店では、平積みになっていました。


「飾らない保育環境」は、4・5月号の環境構成とは何か、環境の要素の説明から始まりました。


6・7月号は「感性を育てる色彩の調和」。8歳頃までの環境で育つと言われる色彩感覚。保育室内の色彩環境に、こだわりました。色彩分析で、色の調和が良いと評価された園の写真を使っています。


8・9月号は、「子どもだからこそ、本物を」

保育室には、遊びの素材と道具があふれ、子どもたちの遊びが残り、絵本が並べられていれば、それだけでもにぎやかで、壁に飾りは不要なはずです。しかし、どうしても飾りたい場合には、本物の季節飾りや、野菜や果物や木の実などの自然物や、絵画や写真などの本物を飾りましょうと、具体的な提案を行いました。

乳幼児の環境は幼稚でいい、と誰がいつから考えるようになったのか。
色画用紙の壁面飾りから、子どもたちは季節感を本当に感じとっているのか。
色画用紙の飾りは、子どもたちの豊かな感性を本当に育むのか。
幼稚な環境で育った子どもたちは、将来どのようなものを志向するようになるのか。
多忙な保育者が、貴重な時間を使って、飾りに時間を割く必要があるのだろうか。
さまざまな園で先生方から環境構成の意図について話を伺い、認知心理学、環境心理学などを読む中で、これらの疑問が大きくなりました。

壁面製作を環境構成と呼んでいたり、保育者の技術と言われることがあります。しかし、雑誌を真似して壁面を作ることは、子どもの発達や保育の原理などを知らなくてもできます。保育者の技術と呼べる環境構成は、子どもの活動を想定したものであり、その前提に、保育の専門知識があるものを指します。


次回の予定は「自然をとりこむ」。まち中の保育所、駅前保育所などが増え、子どもが育つ環境は貧しくなるばかりです。しかしビルのなかでも、屋外の豊かさの要素を取り込むことはできます。屋外へ出られない、自然物をさわれない地域がある今だからこそ、屋内に自然物と自然の要素を取り込む提案をしたいですね、と神崎さんと話しています。

環境構成の理論については、園と家庭をむすぶ「げんき」エイデル研究所で、連載中です。次号には、保育士のコンピテンシー(力量)リストを掲載します。

ことばを育む環境構成2013/02/16

実習訪問で伺った曳馬保育園さんで、ことばを育む環境を見つけ、写真を撮らせていただきました。

              先生手作りの教材。題材は近くの川で見ている鳥たちだとか。すばらしいですね。
              パネルシアター形式や、飲料容器に張って動かせるようにするなど様々に応用できそうです。 


               走り人形や小さな人形は、ブツブツお話するのにいいですね。
               私もよくクラスの小さな人形や積木でお話を演じる練習をしました。(才能がないので)


               園の周囲の地図を子どもが見ることができる位置に。                                          
               廊下の高い位置に張れば保護者の子育て支援で、クラスに張ればおしゃべりの素材。
               おもしろいですねえ。 


子どもの話し言葉の育ちを支えること。これは幼児期のとても大切な課題です。話し言葉の豊かさは、子どもの深い思考を支え、人間関係を支えます。これから人生でさまざまな苦労があっても、自分の感情や状況を「物語」にする力をもつ子どもは、きっとその苦しみを乗り越えていけるでしょう。

子どもたち同士でさまざまなイメージをふくらませて遊んだり、子どもたち同士で話し合ったりする活動や環境を、保育者の知恵を合わせて、つくりだしていきたいですね。


ついでに 学園祭より
                 
子ども向けに置いたパネルシアター(歌の歌詞、リズム遊び用素材)を使っておしゃべりをしている子ども。

ストーリーのあるパネルシアターやペープサートは、「子どもを一時的に喜ばせる」ためのものではなく、子どもたちが繰り返し演じて遊ぶための教材です。ですから、絵本と同じように、絵や言葉の質が大切です。
(写真は芸術的な感性が薄い私のものなので真似しないでください・・・)
市販のパネルシアターの本は、漫画チックなものが多くて保育向けではありませんが、創造的な保育者の皆さんは、きっと市販のものよりも、クラスの子どもにぴったりの素敵なものが作れるでしょう。

手仕事が得意な先生2013/01/06

色画用紙はエコではないし、子どもの感性が育つわけでも、活動モデルになるわけでもないし、保育の原理に基づかない根拠のない壁面飾りはもうやめませんか?と、昨年はあちこちでお話ししてきました。
「では、何を壁に飾ったらいいのでしょうか」という質問、よくあります。

保育環境が十分に整っていれば、飾りがなくても殺風景に感じることはあまりないかもしれません。もしも殺風景だと感じる場合は、子どもの遊びの素材を増やしてみるとよいでしょう。
遊びの環境として素材と道具が十分に整ったら、次は季節感や文化を保育室に加えていきましょう。

今日は、手仕事が得意な先生方の作品をご紹介します。

                   たかくさ保育園さんで見つけたお正月の飾り。



       和紙に紙を貼り、グリーンのペンで七草の名前が描いてありました。手作りだそうです。

 
                 これも、切り紙を額縁に入れているだけ。思わず真似をしたくなります。


                  つくりつけの棚があるのはいいなあ、と思ったら・・・


                  手作りでした。


 
                   こちらは大徳保育園さんで発見。

こぐまちゃんや、ぐりとぐらなど、小さなフェルトでつくっておくと、おでかけのときにも、ずっと遊んでいそうです。
言葉遊びの教材としても活用ができそうですね。
フェルトだと子どもが握りやすく、ペープサートや絵カードよりも長持ちするかもしれません。なるほど~。


飾りではないんですが、このクラスには、こんなものや



こんなものも発見。


手仕事が上手な先生って、年長児のあこがれの的でしょうね。

保育環境としてじゅうたんを選ぶ2012/11/28

保育カタログを眺めていると、一般家庭のインテリアとは異なる商品が目につきます。
保育園・幼稚園のじゅうたんや足ふきマットには、大きく描かれた動物、キャラクターの模様、原色同士の組み合わせなど、家庭ではとても置けない製品があります。

たとえば、じゅうたん。


カラフルな模様はワクワクしますが、
この上で、毎日すごすのはちょっと。。。


これもパズルで遊ぶ分にはいいかもしれませんが、
遊びには集中しにくいかも。


ミッフィーはかわいいけれども、
カラフルな模様があると、置かれたおもちゃに注意を向けにくいかも。踏んでしまいそう。


カラフルな色彩と、新規性が高い模様は、イベントで子どもを大勢集めたいとき、子どもを興奮させたい、喜ばせたいときには、ピッタリです。誰でもキャラクターや強い刺激を使えば、子どもを引き付けることができます。

けれど、教育とケアの環境としては、原色やキャラクターにあふれた部屋はあまり好ましいとは思えません。子どもが絵本を読んだり、自分で遊びを創りだすためには、カラフルな色彩や模様は、むしろ邪魔。
原色があふれた集中しにくい環境のなかで、落ち着いて活動し食事をしなくてはならない子どもは大変です。

子どもたちは、保育者の関わりだけで育つわけではありません。子どもたちの心は、毎日まわりのものを見て、かいで、ふれて、感じて育ちます。大人が準備した環境の、色や形や材質や音が、子どもたちの心を育んでいます。

保育者は、環境構成のプロ。
じゅうたん一つを選ぶときでも、保育の目的・方法・内容、子どもの発達と適した保育など専門知識に基づいて、こだわりたいですね。


園を彩る秋の飾り2012/10/05

今朝は富士山がくっきりと見えます。日の出とともにリスが犬が風邪を引いたような声でないています。(ほえています?)

今年もゼミ生と、ときわ保育園さんを見学させていただいて初秋を感じてきました。
園庭では虫の音が聞こえます。ぎんなんも落ちて秋の匂いをプンプンと発していました。もうすぐ木々も色づきそうです。
                園庭には意図的に複雑さを配置。小道や隠れ家は虫にとっても居場所。

                               廊下の飾り

               


 
 
 
                            0歳児保育室の入り口


                  
                        2、3、4歳児の異年齢クラスの飾り



保育室、園庭のすみずみから先生方が環境に込めた思いや心づかいを感じて帰ってきました。

ときわ保育園さんでは、4月から2,3,4歳児と5歳児を分けるというクラス編成を始めたそうです。なるほど~!おもしろ~い!! それはいいかも~!!とえらく興奮してしまいました。クラスではお部屋のここそこに4歳児の遊びが見えました。
 

2,3,4,5歳児の縦割り、3,4,5歳児の縦割り、1,2歳児の縦割りなど、各園の状況に合わせた工夫を拝見してきましたが、2,3,4歳児クラスの縦割りと、5歳児クラスという分け方は初めて。これは子どもの発達の変化にとても合っているのではないでしょうか。継続的に注目していきたい実践です。山本園長先生、ときわ保育園の先生方、ゼミ生ともどもに勉強させていただきました。ありがとうございました。

保育者の服装2012/01/16

センター試験が終わりました。ストレスでまだめまいがしてます。

島田市の保育士さんから、質問です。
「毎日服に悩んでいるんですけど、保育者の服についてどう思いますか」
まずこの質問を読んで、服に悩んでいらっしゃるなんて、とてもプロ意識の高い先生だと感じました。

保育者の服装も、保育者が意図的に行う環境構成の一つですね。
服装、声の出し方、話し方、動き方・・・保育者は子どもの環境として、自分を「演出」します。
平素はおだやかに、ときに厳しく、ときに優雅に、あるときはヒーローのように・・・。

日常は、子どものイメージや遊びの世界をじゃましないことが最優先になるかと思います。
大きなキャラクターのついたエプロンが保育室をうろうろしていたら遊びのじゃまですし、赤いジャージの足が6本も、乳児保育室を動き回っていたら落ち着かないでしょうね~。それほど遊びをじゃましない色柄であれば、自分が好きで気持ちよ~く保育ができる服を着るのがいちばんではないでしょうか。

日本カラーデザイン研究所「心を伝える配色イメージ」講談社には、色の組み合わせで人格を表現するデザイン例が紹介されています。「癒しなごみ系」、「お嬢様」、「おたく」、「貴公子」、「スポーツマン」など・・・。
ながめるだけでも楽しいのですが、一つ一つの色につけられた細かい解説がまたおもしろい。たとえば、「イエロー・グリーン・・・フレッシュで健全なイメージを与える色。公正で分け隔てなく人と接する人柄の表現に欠かせない」といった具合。これを一つひとつ読んでいくと、とっても笑えます。専門家の仕事ってすごい。

私の場合、今は授業がメインの仕事。顔立ちが庶民的でどうも顔に信頼感が少ないので、信頼をイメージする「紺色」を着ることが多いんです。相手に緊張感を与えると言われる「黒」も、授業でよく着ます。
学生たちに、わたしはこわーいとイメージが定着したら、大好きな淡いピンク色やクリーム色を着たいなと思います。


           調和し合う自然界の色。色彩の本には「自然はカラーコーディネイトの見本」とあります。

ごっこ遊びのお人形2012/01/05

 新年だから(?)、ごっこ遊びで使っているお人形をちょっと集めてみました。



                 定番のくまちゃん、うさちゃん、よく乳児保育室でお会いします。
                  ある程度の硬さがあり、2歳児にも扱いやすい人形。


        
               手足が動く人形よりも、抱いたり背負ったりねかしつけたりしやすいですね。


                             上のくまちゃんより一回り大きめ。それらしく遊びたい45歳児クラスでよくお目にかかります。
                 ちっちゃな指が5本、何よりこのお人形たち、目が合うのです。


上のお人形よりも一回り大きめ。人形をつくったことがある方ならわかると思いますが、このお人形、芸術の域ですよね。保育用品には、このお人形よりも大きな動物や家族の人形が紹介されていますが、大きすぎる人形はお世話がしにくくなるようです。



                                子育て広場で撮影させていただいた手作りの人形。実に個性豊か。



                   これも子育て広場で撮影。軍手の手作り人形です。


                 このお人形やぬいぐるみたちは、オムツ換えや着脱練習用。
                 くまちゃんのお尻はちょうど10か月の赤ちゃんぐらいです。



             新年なので研究室にいるキャラクターも勢揃いしてみました。園では相談室向けです。                



 ちょっと福袋チックな内容になってしまいました・・・。新年だからお許しを。


ごっこ遊びに用いる道具2011/12/25

前回に続いて、ままごと遊びのために各園で準備している「道具」について御紹介します。

クラスに、ままごとの道具や具材をクラスにどのぐらい揃えるかは、その園とクラスの条件によって異なります。
〇屋内で自由に遊びを選択できる時間がどのぐらいあるか
〇ままごと以外の遊びの空間や材料がどの程度あるか
〇主にままごとで遊んでいる人数は何人か
〇子どもたちの発達段階、ごっこ遊びはどの段階か

どの園でも、家庭よりもかなりの量が必要となります。狭い空間に置くため「物ばかり」との批判を受けることもありますが、30人の集団保育で量が多くなるのは仕方ありません。よく環境のモデルにされる北欧の園とは、集団の大きさも、遊びに使える部屋の広さも異なります。研修時間や教材の準備時間を取りにくい場合には、市販品をうまく活用する工夫も必要となります。その園の条件と、子どもたちの様子に合わせて考えてみましょう。


             なべ、おたま、具材の三つが揃うと、お料理をつくる練習ができます(ここみ広場)

                
         最も扱いやすい道具の一つに「とんすい」があります。1,2歳児も好きですね。(なごみ保育園さん)
  

       お玉やフライ返し、包丁などは料理のお手伝いをする子どもにとってなじみ深い道具(ときわ保育園さん)


               鍋はある程度の大きさがあることで上手く扱うことができ達成感が得られます


               着替えやバッグ、おさいふなど家庭生活に必須のアイテム。(なごみ保育園さん)
             

           世話遊びには人形は必須アイテム。人形の着替えや布団、洗面器なども活躍。              
              

ちょうど、ネル・ノディングス「学校におけるケアの挑戦ーもう一つの教育を求めて」、ゆみる出版を読んだところでした。学校教育は、ケアする人を育てるように準備できていないという指摘は、幼児教育でも留意したい点。他者への共感性と想像力を育むためにも、世話遊びができる環境をつくり人形を選びたいものです。

ままごと以外のごっこ遊びのシンボルについては、また次の機会に。